2021年3月4日木曜日

ブラヴァツキー夫人とオウムをくっつけるT・O氏 ⑦ブラヴァツキー夫人の伝記にあった引用文を探して

※ブラヴァツキー夫人に関する大田俊寛氏の論考に疑問を抱き、ココログブログ「マダムNの覚書」にノートしているところである。

いずれノートをまとめたエッセーにして、はてなブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」に収録する予定。

関連記事は前掲はてなブログのエッセー26「ブラヴァツキー夫人の神智学を誹謗中傷する人々 ①ブラヴァツキー夫人とオウムをくっつける人」である。

作業をやりやすくするため、「マダムNの覚書」のノートを当ブログにピックアップしておく。

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2020年9月 4日 (金)
ブラヴァツキー夫人の伝記にあった引用文を探して。
https://elder.tea-nifty.com/blog/2020/09/post-c442c9.html

まだブラヴァツキー夫人批判に対する感想の続きを書いているのだが、ブラヴァツキー夫人の引用に出てくるバトラーロフ Butlerof を検索しても一向に出てこないので、諦めかけたところ、Butlerov とも書くのだとわかり、解決。Александр Михайлович Бутлеров という帝政ロシアの科学者なのだった。「ロシア化学の父」とロシアでは評価されているとか。

ハワード・マーフェット(田中恵美子訳)『近代オカルティズムの母 H・P・ブラヴァツキー夫人』(神智学協会 ニッポンロッジ、1981)によると、夫人はこの科学者の文章を代表作『シークレット・ドクトリン』に引用しており、加えて、現代の素粒子物理の最前線どころか、その遙か先のことまで見通しているような凄いことを書いている。

ブラヴァツキー夫人の亡くなったのが和暦でいえば明治24年で、生まれたのは江戸時代であったことを思えば、著作の内容の新しさに驚かされる。

だが、当時の人々はそのようなことには関心がなかったと伝記にはある。今も同じだ……。

ブラヴァツキー夫人の著作の内容は、彼女を誹謗中傷するような人々がでっち上げるような、いい加減なものでも、ちゃちなものでもない。でなければ、アインシュタインが『シークレット・ドクトリン』を座右の書にするはずがない。

わたしは科学のことはあまりわからないが、クォークの話題が持ち上がっていたとき(62歳のわたしもまだ23歳)、「ブラヴァツキー夫人はこれを遙かに凌駕することをいっている……」と胸が熱くなった。南部陽一郎氏のクォークの本も買った。

当時、大学卒業間近に母が倒れ、生死の境をさまよう事態となり(このときの出来事がわたしの神秘主義者としての原点だ。そのときのことを書いた、はてなブログ「マダムNの神秘主義的エッセー」収録のエッセー 34「枕許からのレポート」を参照)、決まっていた博多での就職を諦め、決まっていたアパートは契約がまだだったのか解約したのだったか、病院で寝泊まりしたひと月……その後母が回復して退院してくれたのは喜びだったが、自分の将来を思うと暗澹とし……そんなときに読んだブラヴァツキー夫人の伝記とクォークの本だった。

実家に遊びに来てくれた1学年下の薬学部に通っていた女友達に、クォークの本を読んだ感想を熱く語ったのを覚えている。科学音痴のわたしの口吻に、女友達は半信半疑の微苦笑した表情で、でも面白そうに聞いてくれた。

「枕許からのレポート」に友人に宛てた手紙が出てくるが、この女友達も薬学部で、当時3学年下だった。どちらとも寮生活で知り合ったのだ。わたしは法学部だった。片時も目の離せない母の付き添いで卒業証書も取りに行けず、彼女が持ってきてくれたっけ。

ブラヴァツキー夫人の伝記にあった引用をふと思い出し、引用元は『シークレット・ドクトリン』と書かれていたので、昨日1日かけて探していた。

3回斜め読みしたH・P・ブラヴァツキー(田中恵美子&ジェフ・クラーク訳)『シークレット・ドクトリン 宇宙発生論(上)』(神智学協会ニッポン・ロッジ、1989)には該当する文章がなく、まだ邦訳されていない下巻にあると思われた。上巻には、伝記に引用された文章と関連する重要な文章が数カ所あるのだが……

原書から探さなければならないと思うと、英語が苦手のわたしは気が遠くなりそうだった。章のタイトルや索引を頼りに探したものの、老眼に応えるわ、時間はなくなるわで、お上げ状態。

神智学協会には、インドのチェンナイ市アディヤール(Adyar)に本部を置く神智学協会の他に、そこから独立したウィリアム・クァン・ジャッジ(神智学協会の3人の創立者の1人で最年少)がカリフォルニア州パサデナ(Pasadena)に設立した神智学協会がある。

そこのホームページのオンライン文献に『シークレット・ドクトリン』があったので、ありがたく読ませていただくことにし、Google先生の翻訳機能をぬくぬく使って読み探したら、伝記に引用された文章が見つかった。

この続きは、改めて別記事にする。

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